徐大鵬弁護士「渉外法治を視野に入れたビジネストラブルの予防と解決」 フォーラム出席・特別講義
当法律事務所の徐大鵬弁護士は、「渉外法治を視野に入れた商事紛争の予防と解決」を主題としたフォーラムに招待され、現地にて特別講義を行いました。
2024年9月28日、蘭州大学にて、蘭州大学法学院、蘭州市弁護士協会、敦煌国際仲裁院、蘭州大学—甘粛省華僑連合会渉外法治研究センター共催の下、「渉外法治を視野に入れたビジネストラブルの予防と解決」を主題としたフォーラムが行われました。今回のフォーラムは、企業と法律の専門家が一堂に深く交流・協力することを目的としたもので、渉外実践における渉外法治環境の構築や、商事紛争の予防制度及びその仲裁・調停の応用などを中心とした内容に関して議論を深めました。
徐弁護士はフォーラムの開会式にて、「中国は商事紛争の予防に関する課題を重視すべきだ」とし、「日本の商社における与信管理制度を参考にできる」との自身の見解を示しました。また、「取引額、支払い条件及び過去の取引履歴などの要素を総合的に考慮した上で、それらを数値化すれば評価の対象とすることができる。取引開始時と取引全体の流れにおいて、このような厳格な審査手続きを導入することでリスク管理の強化に繋がり、商事紛争の予防として大きな効果が期待できる」と提案しました。
9月27日午前、徐弁護士は蘭州大学の法学院の学生達に対し「日中間の渉外リーガルサービスの実務と心得」と題した特別講義を行いました。20年近くに渡り日中間の渉外リーガルサービスを行ってきたベテラン弁護士として、自身の職業キャリアの軌跡と結びつけながら、渉外法務における実際の経験や思ったこと等を学生たちに共有し、「どうすれば優れた渉外リーガルサービスを提供できる人材になれるのか」についても語りました。講義の中で、渉外法治は国内外の法治を固く結びつける架け橋のように重要な役割を担うものであると強調しました。
今回のフォーラムは、既存の商事紛争の予防に関する全体的評価という意味だけではなく、更には今後の渉外リーガルサービスの方向性を示す指針となるものでもありました。博京は今後も「専門化重視」という価値観とサービス理念を掲げ、専門職員の各分野において蓄積された経験のもと、業務の繊細さと専門性を追求し、独自のユニークなビジネス思考をもってリーガルサービスを提供してまいります。